コーヌス義歯とノークラスプ義歯は、どちらも部分入れ歯の一種ですが、固定方法や見た目、特徴が異なります。
🦷 コーヌス義歯
コーヌス義歯、またはコーヌスクローネは、ドイツで開発された部分入れ歯です。
- 構造 歯に直接接着する内冠と、入れ歯本体である外冠の二重構造で固定します。
- 固定方法 茶筒の原理を応用し、内冠と外冠の摩擦力で入れ歯を固定します。金属のバネ(クラスプ)を使いません。
- 見た目 金属のバネがないため、入れ歯だと気づかれにくいです。「外冠にはセラミック使えないので長期的には変色してくる」
- 適応 歯周病や虫歯で歯を失った方、インプラントが難しい方、若い世代の方にも適応されます。
- 利点
- 審美性に優れる。
- 「外した時に内冠の金属冠が見えるので前歯だと寝るとき目立つ」
- しっかりと固定され、義歯の動揺が少ない。
- 「固定が強すぎると支台の歯が折れるときがある」
- 「折れた時は磁性アタッチメントでリカバーする時が多い」
- 義歯全体を小さくできるため、違和感が少ない。
- 残っている歯を義歯で固定できる(二次固定効果)。
- 支台歯の清掃がしやすい。
- 欠点
- 作製が難しい技術を要します。
- 内冠を被せるため、歯を大きく削る必要があります。
- 「これが最大のデメリットです」
- 日本人では神経を取るケースが多いです。
- 「神経を取った歯は折れやすいです」
- 摩擦力調整の精度が必要です。
- 対応できる歯科医師が限られます。
- 「貴金属の内冠と外冠を作るため高価になる(おおよそ40万~100万)
- 「支台歯が歯周病等で移動すると義歯が使えなくなる」
🦷 ノークラスプ義歯
ノークラスプ義歯は、金属製の留め具(クラスプ)がない部分入れ歯の総称です。
- 構造 歯ぐきに近い色の樹脂を使って入れ歯を固定します。
- 固定方法 金属のバネの代わりに、歯ぐきの色に似た樹脂が歯を取り囲んで動かないようにします。
- 見た目 金属バネがないため、笑ったり話したりしても目立ちにくく、自然な見た目です。
- 素材 柔らかく弾力のあるナイロン樹脂などの素材で作られ、薄く仕上げられます。金属アレルギーの方でも使用できます。
- 利点
- 見た目が自然で目立ちにくい。
- 装着感が良い(薄く、軽く、違和感が少ない)。
- 金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がない。「金属フレームを併用して薄く強く作ることも可能」
- 残っている歯への負担が少ない。
- インプラントと違い手術が不要。
- 「支台歯をほとんど削らない」
- 欠点
- 柔らかい素材のため、デリケートで破損する可能性があります。
- 経年劣化により、変色や吸水性による臭いの発生があります。
- 修理が難しい場合があります。
- 保険適用外で、費用が高くなる傾向があります。「コーヌス義歯よりもかなり安価(10万~40万)」
- 熱に弱いため、熱湯での洗浄は避けます。
- 平成の時期にコーヌスクローネはいくつも作りました(金は1グラム1000円~2000円でした)
- そのころには金属ばねのない義歯はありませんでした
- 長期的に使える義歯でしたが15年くらいで支台歯が折れて磁性アタッチメントで修理することが多かった記憶があります。現在では作ることがなくなりました。貴金属の高騰で治療費が高くなりすぎたこともありますが、ノークラスプ義歯の方が利点が多いと思われることが理由です。
- コーヌスクローネの問題点は義歯を外した時に噛み合わせしないので、かみ合ってる他の歯の負担が多くなりすぎること
- 外冠にセラミックを使うと割れてしまうので審美性がいまひとつ
- 患者さんも高齢になるとできるだけ短期間で治療をすすめたいのでそれにはノークラスプが適している
- 自分が義歯を入れるとしたらノークラスプを選びます
- 長期的に快適に使える義歯はちょっとだけ緩みがあるけれど食べてるときには何も不自由がない義歯です(ぴったりだと思って買った靴は痛くて履けないのにある程度の遊びのある靴がちょうどいい経験はありませんか?)
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